
私が務めている無料相談・苦情解決相談員は、不動産取引などでトラブルや困りごとを抱えた方からご相談を受け、その内容をお聞きしながら、相談員としてアドバイスを行う役割です。
相談に来られる方の事情は、本当にさまざまです。
不動産の売買に関することもあれば、賃貸借契約に関することもあります。
「契約したけれど、こんな問題が起きてしまった」
「相手方との話し合いがうまくいかない」
「契約書にはこう書いてあるけれど、どう考えればいいのだろう」
そうした不動産に関するトラブルや疑問を抱えた方のお話を伺い、内容を整理しながら、相談員としてアドバイスを行っています。
もちろん、相談員が裁判官のように「どちらが正しい、どちらが間違っている」と決める仕事ではありません。
相談者のお話や資料などを確認しながら、問題を整理し、解決に向けてどのように考えていけばよいのかを一緒に考えていく仕事だと思っています。
私はこの相談員を務めて、今年で5年目になります。
さまざまな相談をお受けしていると、不動産取引の難しさを改めて感じます。
相談に来られる方は、当然ながら何らかの困りごとや不安を抱えていらっしゃいます。
そして、お話を伺っていると、ほんの少しの認識の違いや、説明の受け取り方の違い、契約内容の確認不足などが、後になって大きな問題につながっているケースもあります。
一つとしてまったく同じ相談はありません。
だからこそ、相談をお受けする側も知識を更新し、さまざまな事例を学び続ける必要があります。
今回の研修会も、そのための大切な勉強の機会でした。
相談員としてトラブルを抱えた方のお話を聞いていると、私自身の普段の仕事について考えさせられることも少なくありません。
「ここを契約前にもう少し丁寧に説明しておけば、トラブルにならなかったのではないか」
「この内容を書面できちんと確認しておけば、双方の認識が違うことはなかったのではないか」
そんなことを感じる相談もあります。
相談員としては、すでに起きてしまったトラブルについて相談者のお話を伺い、アドバイスをする立場です。
しかし、拓新リアルティ不動産の代表としてお客様の売買を仲介するときには、できるだけ「そもそもトラブルにならない取引をしたい」と思っています。
不動産は高額な財産です。
売主様にとっても、買主様にとっても、大きな取引になります。
だからこそ、売買を成立させることだけではなく、取引条件をきちんと確認し、必要なことを説明し、最後まで安全に取引を終える。
相談員としてさまざまなトラブルに接しているからこそ、「安全な取引」の大切さを人一倍感じています。