雑誌や新聞、インターネットなどの記事を見ていると、FinTechという言葉をよく見かけます。
Finance(金融)とTechnology(技術)を合わせた造語で、金融のIT化のことを指している言葉です。
銀行を始めとする金融業界は、厳しい法律もあって、長い間、他業種からの参入やベンチャー企業などの参入に高い壁がありました。
しかし、その壁が崩れ、ベンチャー企業が金融業界に参入し、さまざまなテクノロジーを使った金融商品が生まれてきています。
それらの新しい技術と商品を総称してFinTechと言います。
不動産業界も同じように法律などの壁があり、IT化があまり進んでいない業界です。
しかし、最近ReTechという言葉が使われるようになってきました。
Real Estate Tech(リアル・エステート・テック)の略で、「不動産テック」という意味です。
具体的には、重要事項説明のIT化や、不動産業者を介さずに不動産をマッチングするサービス、ビックデータやAIを使ったサービスでは価格分析やロボアドバイザーなども生まれています。
また、住宅にIoTを利用して遠隔操作でドアロックをしたり、スマートハウスの高度化したりなどのサービスも開発されているようです。VRを使ったヴァーチャル内覧会などもあります。
不動産業界のIT化にはさまざまな課題がありますが、将来の方向性としてはIT化は進んでいくでしょうし、人手不足に伴う効率化に迫られると歓迎されることです。
ただ、実はもっと簡単な不動産業界のIT化ができるのではないか、と思うことがあります。
ホームページです。
今の世の中、何かを探すとき、何かが欲しいとき、何かを買いたいときは、まずインターネットを使って探す方が多いという印象があります。
私もそうです。
Amazonや楽天を使って商品を探したり、価格ドットコムで値段を調べて購入します。
その商品がどんなものなのか、口コミや商店の評価を見て判断の根拠にします。
不動産も同じだと思うんです。
・自分が欲しいと思っている地区に、欲しい物件があるのか。
・どんなマンションがあるのか。
・どんな価格帯なのか。
・どんな不動産仲介業者があるのか。
・どんな工務店があるのか。
そんなことを、インターネットで調べている方は絶対に多いハズです。
そうなると、不動産業界もホームページを作っていることは大前提になります。
それだけでなく、見やすく、情報がわかりやすく、伝わりやすく、デザインも良い、そんなホームページであることは、本当に必要だと思います。
ただ、残念ながらそんなホームページを作っているどころか、ホームページを持っていない業者も多数あるのが実態です。
実は、不動産業界のIT化は、まずそこから始まるのかもしれませんね。
私も時代に遅れていない、読みやすく情報が分かりやすいホームページ作りを心掛けていきたいと思います。