日本で長く続いた「終身雇用」ですが、最近ではだんだんと薄れていっているようですね。転職したというお話しをよく聞くようになりました。
1つの企業で勤め上げるという時代では無くなってきているようです。
ちなみに、終身雇用ってアメリカから入ってきた制度というのをご存知ですか?
元々アメリカの大手企業が終身雇用制を取っていて、戦後の日本企業はそれを真似して取り入れたそうです。
そのアメリカでは終身雇用制度は薄れてしまったので、日本もそうなっていくのは自然な流れなのかもしれません。
ところで、住宅ローンの審査に転職は影響するでしょうか。
正直、影響はあります。
ただ、過度に気にする必要はありません。いくつかポイントがありますので、ご紹介していきましょう。
住宅ローン申し込み前の転職は、審査そのものに影響します。
住宅ローンの審査には勤続年数の項目があります。
金融機関によって詳細は異なりますが、「勤続1年以上」とか「勤続3年以上」などがチェックされます。
転職直後で審査基準に満たない場合は、審査NGになる可能性があります。この項目は、勤続年数の長さ=安定性を見ています。
ある程度勤続年数があれば収入も安定しますし、返済がスムーズに行くだろう、ということですね。
そのため、キャリアアップ転職だからOKということではありません。キャリアアップということは年収もアップする可能性がありますが、転職後1年以上経たないと年収証明が出ませんので、そこに対する確認書類が無いのです。
同様に、キャリアチェンジは不利かというと、一概にそうとは言えません。転職先が役所であったり優良企業だったりすると、全く違う職種であってもプラスになる可能性があります。
どちらにしても、金融機関によって審査スタンスや基準が異なりますので、一度相談してみてください。
住宅ローンの審査中、または審査後でローン実行前に転職をすると、金融機関ではローン審査をやり直しします。住宅ローンは勤務先も審査項目の1つなので、新勤務先とその就業条件(給料など)で再審査します。その結果、一度はOKになったローンがNGになることもあります。
だからと言って、転職の事実を金融機関に連絡しない、は止めておきましょう。万一、後でその事実が発覚すれば、条件の虚偽申告で最悪一括返済を求められる可能性があります。報告はちゃんとしましょう。
住宅ローンの返済中の転職は特に問題ありません。ローン審査は審査時点の状況で審査をしますので、融資実行後に転職しても毎月の返済をきちんとしていれば問題ありません。転職の事実を報告しなくても大丈夫ですが、一応報告しておく方がいいですね。
まとめると、近いうちにマイホームの購入を計画している=住宅ローンの申し込みをする可能性があるのであれば、あくまで住宅ローンの審査の観点ですが、ローンを借りるまで転職はしないほうが得策です。