
今日は、不動産とは少し違う話です。
私は約4年間、ある団体の役員を務めてきましたが、辞任したいという意思をお伝えしました。
何か一つ大きな出来事があって辞めるわけではありません。
4年間活動する中で、組織の運営や役割の決め方、人との関わり方などについて、私自身の考え方との違いを感じることが少しずつ増えてきました。
その結果、「もう自分の時間の使い方を考え直してもいいのではないか」と思うようになりました。
例えば、責任を伴う役職について、事前の相談がないまま決定したとの連絡を受けたことがありました。
もちろん、組織にはそれぞれの運営方法があります。
ただ私は、責任を伴う役職であれば、事前に本人の意思を確認する方がよいのではないかと思っています。
また、長い期間をかけて委員会で話し合ってきた案件について、一部のメンバーで外部との話し合いが行われ、私はその内容を後から知ったこともありました。
一つひとつは、それほど大きなことではないのかもしれません。
しかし、そうしたことが重なる中で、私自身の考え方と現在の組織運営には少し違いがあるのかな、と感じるようになりました。
私自身のことだけではなく、メンバー同士の関係について気になることもありました。
人間ですから、考え方が合う人もいれば、合わない人もいます。
好き嫌いがあることも当然でしょう。
ただ私は、個人的な人間関係と組織としての運営は、できるだけ分けて考えた方がいいと思っています。
意見が違う人であっても、必要な情報は共有する。
話し合うべきことは、同じ立場のメンバーで話し合う。
そして、それぞれの意見を尊重する。
私自身は、そういう組織でありたいと思っています。
これは誰が正しい、誰が間違っているという話ではなく、私自身の考え方です。
もう一つ、今回いろいろと考える中で、改めて感じたことがあります。
この団体の役員は、それぞれ本業を持ちながら活動しています。
私自身も会社を経営しながら、時間を調整して参加してきました。
組織である以上、責任者や役職は必要です。
ただ私は、役職は「人としての上下」を決めるものではなく、あくまで「役割と責任の違い」だと思っています。
役職が上になれば、その分だけ周囲の意見を聞き、調整し、責任を負う。
私は、そのための役職だと思っています。
団体の中でどのような肩書きを持っているのかよりも、本業でどのような仕事をして、お客様や地域の方々にどれだけ必要としていただけるのか。
私自身は、そちらを大切にしていきたいと思っています。
今日、役員を辞任したいという意思を伝え、責任者とお話をしました。
私は細かな理由を一つひとつ説明するつもりはありませんでした。
組織を変えてほしいわけでも、誰かを批判したいわけでもないからです。
その際、一度引き受けた役員を途中で辞めることについて、「途中で物事を投げ出すのは中学生がすること」という趣旨のお話がありました。
また、途中で役員を辞めれば社会的信用にも影響し、不動産の仕事にも影響するのではないか、という趣旨のお話もありました。
正直、そこまで言われるのかとは思いました。
もちろん、一度引き受けたことには責任があります。
だからこそ、私も約4年間活動してきました。
その4年間を経験した上で、いろいろと考え、今回辞任するという結論を出しました。
私は、自分で考えた上で一つの役割から離れることと、無責任に物事を投げ出すことは、少し違うのではないかと思っています。
「役員を辞めることで社会的信用にも影響するのではないか」というお話についても、自分なりに考えました。
でも私は、団体の役職や肩書きが、それほど大事だとは思っていません。
もちろん、今回役員を辞めることで「そんな人には不動産を任せたくない」と思われ、お客様が離れていくのであれば、それはそれで仕方がないと思っています。
ただ、私はこれまで、役員という肩書きがあるから不動産の仕事をしてきたわけではありません。
一件一件のお客様と向き合い、売却や相続について相談を受け、問題があれば一緒に考えながら仕事を続けてきました。
ありがたいことに、「北薗さんに相談したい」「北薗さんだったらどう思いますか」と言ってくださる方もいます。
私は、そういう方々との信頼関係の方を大切にしたいと思っています。
役員を辞めれば、肩書きは一つなくなります。
でも、それでこれまで積み重ねてきた仕事までなくなるわけではありません。
私自身を見て、信頼してくださる方はこれからもいると思っています。
今回の話し合いでは、今後は会議や集まりには参加しなくてもよいので、役員として名前だけは残してほしいというお話もありました。
団体側にも、いろいろな事情があるのだと思います。
ただ、私は役職には責任が伴うと考えています。
会議にも出ない、活動にも参加しない、それでも役員として名前だけ残るということには、私自身は少し違和感があります。
続けるのであれば責任を持って続ける。
続けないのであれば、きちんと区切りをつける。
私は、その方が自分の考え方には合っています。
ここまで書くと、団体に対して何かを求めているように思われるかもしれません。
でも、そうではありません。
誰が正しい、誰が間違っているという話をするつもりもありません。
組織には組織の考え方があり、私には私の考え方があります。
考え方や価値観が違うのであれば、無理に一緒に活動し続ける必要はない。
今は、そう考えています。
時間は無限にあるわけではありません。
会議に参加する時間も、委員会に出る時間も、移動する時間も、すべて自分の人生の時間です。
ありがたいことに、私は日々、不動産の売却や相続など、さまざまなご相談をいただいています。
「北薗さんに相談したい」
そう言って私を頼ってくださる方がいます。
それなら私は、これからの時間を、そういう方々のためにもっと使いたいと思っています。
役職や肩書きではなく、一件一件の仕事を通じて信頼していただけるようにする。
私にとっては、それが一番大切です。
約4年間活動してきたからこそ、今回、自分なりに一つの区切りをつけようと思いました。
これからも、私自身を信頼して相談してくださる方を大切にしながら、一件一件の仕事に向き合っていきたいと思います。