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低金利の住宅ローンを組んで家計が回らなくなる人が続出?その訳とは

2021年08月05日

都城市 家

 

住宅ローンの低金利が続いていますね。

 

いつから始まったのか調べると、バブル崩壊後の1999年に日本銀行がゼロ金利政策を始め、2000年のITバブルで一時解除されるものの、ITバブル崩壊で再開。気が付けばマイナス金利政策まで行ってしまいました。

 

低金利で住宅ローンを借りることができるので、借りる方は余裕をもって借りることができます。超長期の住宅ローンは1%金利が変わっただけで、毎月の返済額や支払総額は大きく変わりますから。

 

でも、低金利で借りられるからこそ、無茶なローンを借りて家計が破綻する人が増えている、という話を聞くことがありました。

 

詳しく聞くと、こういうことです。

 

 

 

不動産の広告や、ホームページを見ていると「頭金ゼロでも家を買えます!」という文言を見たことないですか?実際、営業担当者も同じようなセールストークをしています。実際に頭金ゼロでも買えますので事実なのですが、資金計画やライフプランを考えずに高額な住宅ローンを借りてしまい、返済が厳しくなる原因になっています。

背景には低金利ということが大きいようで、借りやすさが一因になっています。

 

高額の住宅ローンを借りてしまう要因の1つに、「借りることができる金額」と「返すことができる金額」を混同してしまうことがあるようです。

「借りることができる金額」とは、金融機関が貸してくれる金額、「返すことができる金額」とは、ご自身の収入で無理なく返済可能な金額です。この2つは大きく異なります。

金融機関のローン審査では、申込者の属性と返済比率などを総合的に判断します。他に借り入れなどが無ければ、意外と大きな金額がOKとなる可能性があります。

問題なのは、住宅ローンOKになった金額=無理なく返済できる金額、ではないということ。長いローン期間中には、お子さんの教育費用などが必要になりますし、固定資産税などの税金も必要です。家の購入時には、物件費用だけでなく、結構な金額の諸費用も必要になります。金利の上昇リスクもありますので、複合的に将来を考えて、返済計画を立てておかないと、どこかでショートしてしまう可能性があるのです。

 

不動産の営業担当者は、基本的にそこまで考えません。やはり住宅を販売したいですし、金融機関がOKを出した金額に対して、そのローンを将来に渡って返済ができるか、途中で失敗するリスクまで考慮することはありません。そこはご本人で考えるべきことで、自己責任が強い分野だと思います。

 

もう一つ、きちんと無理なく毎月の返済をしていたとしても、家計のショートを引き起こす可能性があるのが、繰り上げ返済です。

住宅ローンを繰り上げ返済すると、支払利息が大きく減る可能性があるので、とてもお得になります。ローン残高をできるだけ減らしたいというお気持ちはとてもよく分かるのですが、計画性が無く繰り上げ返済をすると、手持ち資金が減り、何かお金が必要な場合にショートしてしまいます。一定の貯蓄はしておかないと、教育費、家の修繕、親の介護、病気や入院など、いつお金が必要になるか分かりません。

 

住宅の購入で大事なのは、資金計画です。私たちはお客様の資金計画も一緒に考えます。お悩みがあればぜひご相談ください。


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