当店は不動産売買仲介の専門店です。
そのため、お客様から査定価格についてのご相談が寄せられます。
1年ほど前に中古住宅の査定価格のご相談を受けたお客様のお話です。
当時、そのお客様は複数社の不動産屋に査定を依頼しておりました。当店は近隣の土地相場と建物所状況から査定し850万円を提示させていただきましたが、A社は700万円台、そして一番高く価格を提示したB社はなんと1320万円とのことでした。
しかし、何をどうしたらそんな高額な査定価格になるのか???
宅地建物取引業法は、その第34条の2第2項で、「宅地建物取引業者は、前項第2号の価額又は評価額について意見を述べるときは、その根拠を明らかにしなければならない。」と定められています。
結局、お客様は一番高額な査定金額を提示したB社に売却を依頼されました。
先日その査定依頼者から連絡がありました。
未だに売却できておらず、現在、価格を900万円にまで値段を下げているとのこと。
買い手が付かないのでお客様を探してくれないかとのことでした。
はじめから当店に頼んでいれば、適正な価格で売り出していれば、早期に売却は可能だったと思いますが、もう鮮度が落ちて売却するタイミングを逃して、相場で売れるのかも危うい状況です。
売主さんが思い入れの不動産を相場より高く売却したいというお気持ちはわかりますが、
その売主様の心理を逆手に取り、売却依頼を取るために高額な査定価格を提示する業者に引っかかったわけです。
とりあえず売却の依頼(媒介契約)さえ取っていればジワジワ価格を下げればいいわけですから・・・悪質な業者がいますのでご注意しないといけません。
査定を複数社の不動産屋に依頼しますと、査定額は一定ではなくバラバラですが、
当店は『不動産流通近代センター』の査定マニュアルに則って、最近の売買実例や近隣の売り出し中古物件価格から査定価格を算出し提示しております。
査定というのはあくまでも本当の相場を把握するものです。
不動産の売却は査定価格の高さではなく、適正な価格を計算できて集客力のある不動産会社・売却力のある不動産会社にご依頼ください!
当店は査定価格では喜んでいただけないかもしれませんが、適正価格で安心・安全な取引でお客様に喜んでいただいと考えております。