
本日、都城市早水町の不動産について、査定のご相談をいただきました。
今年1月に相続された不動産とのことで、お盆にご親戚が集まって今後について話し合われるため、その判断材料として査定資料が欲しいとのことでした。
相続した不動産は、ご本人だけで決められるとは限りません。
「売却するのか」
「残しておくのか」
「いくらくらいで売れるのか」
ご家族やご親戚で話し合うためにも、まず現在の価値を知っておくことは大切だと思います。
今回のお客様は、数社の不動産会社へ査定を依頼されるとのことでした。
もちろん、複数の不動産会社の話を聞いて比較すること自体は、お客様のご判断です。
ただ、不動産売買の仕事を長くしている私としては、ここで一つお伝えしたいことがあります。
不動産の査定を数社に依頼すると、
A社 1,500万円
B社 1,650万円
C社 1,800万円
というように、会社によって査定額が違うことがあります。
こうなると、
「一番高い金額を出してくれた会社が、一番高く売ってくれる会社」
と思ってしまうかもしれません。
でも、必ずしもそうではありません。
査定額は、その不動産会社が買い取ってくれる金額ではないからです。
仲介による売却の場合、最終的にその価格で購入するかどうかを決めるのは買主様です。
極端な話、実際には1,500万円前後が妥当な物件に1,800万円という査定額を提示して、売却の依頼を受けることもできてしまいます。
しかし、売り出しても反響がなければ、最終的には値下げをすることになります。
そのため私は、査定額そのものよりも、
「なぜこの金額なのか」
という根拠を見ていただきたいと思っています。
不動産会社を選ぶとき、査定額以外にも確認していただきたいことがたくさんあります。
こういった部分も、実際に売れるかどうかに関係してきます。
これは一般のお客様には、なかなか分かりにくい部分かもしれません。
不動産仲介では、売却を依頼された会社だけが買主様を探すわけではありません。
レインズなどを通じて他の不動産会社にも物件情報を公開し、他社のお客様にも紹介してもらうことで、購入希望者を広く探すことができます。
私は、この同業者同士の協力も非常に大切だと思っています。
売主様にとって大切なのは、
「どこの不動産会社が買主を見つけたか」
ではなく、
「良い買主様を見つけ、納得できる条件で安全に取引を終えること」
だからです。
自社だけで情報を抱えるのではなく、必要に応じて同業者の皆さんにも協力していただきながら、できるだけ多くの購入希望者へ情報を届ける。
私は、それが売主様のためになる販売活動だと考えています。
私は査定の際、媒介契約をいただくためだけに、根拠のない高い査定額を提示することはしたくありません。
もちろん、売主様ですから少しでも高く売りたいのは当然です。
私も売却をお任せいただいた以上、できるだけ良い条件で売却できるよう努力します。
ただし、
「この価格なら売れます」
と期待を持たせておきながら、何か月も売れず、結局何度も値下げする。
それでは、本当に売主様のためになっているのだろうかと思うのです。
私は、良いことだけではなく、
「この価格では少し難しいと思います」
「この部分は売却するうえで不利になります」
ということも、必要であればきちんとお伝えしたいと思っています。
今日の査定相談を受けながら、改めて考えました。
不動産会社を選ぶお客様からすれば、どの会社が本当に自分のために動いてくれるのか、最初から判断するのは難しいと思います。
ホームページを見ても、パンフレットを見ても、どこの会社にも良いことが書いてあります。
私たちも、査定の際には当社の販売方法や仕事に対する考え方をできるだけ分かりやすくご説明しています。
それでも、最後はお客様に判断していただくしかありません。
だからこそ私は、
「査定額が一番高かったから」ではなく、「この人なら任せられそうだ」と思える不動産会社を選んでいただきたい
と思っています。
今回ご相談いただいた不動産についても、まず現地や周辺の状況、取引事例などを確認し、査定資料を作成したいと思います。
お盆にご親戚の皆様で話し合われるとのことですので、その際の判断材料として役立つ資料にしたいと思っています。
数社に査定を依頼されるとのことですから、最終的に当社を選んでいただけるかどうかは分かりません。
それでも、ご相談をいただいた以上は、私なりにきちんと調べ、分かりやすくご説明します。
査定額だけでは見えない部分まで含めて、「拓新リアルティ不動産に相談してよかった」と思っていただける仕事をする。
結局、私にできるのはそれしかありません。
不動産会社選びって、本当に難しいですね。