住宅ローンの金利にはいくつかの形式があります。
1.変動金利型
2.全期間固定金利型
3.一定期間固定金利型
この3種類です。それぞれの特徴、メリットデメリットについてご説明します。
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変動金利型は毎月金利が変動するタイプの金利形態です。
月中によほど大きな金利変動があれば月の途中でも変動する可能性はありますが、通常は月末近くなると翌月の金利が発表されます。
金利が変動する元になる指標は、「短期プライムレート」と呼ばれる金利で、これが変動すれば住宅ローンの変動金利型も変動します。
ただ、毎月変動するのは「借り入れする時の金利」で、既に借りている住宅ローンの金利が変動するのは半月に1回のペースがほとんどです。
(メリット)
変動金利型は固定金利型に比べて設定金利が低くなっていますので、借入時点では最も低い金利で借りることができます。
特に、今のように超低金利が長期間続いている状況では一番得な金利形態です。
(デメリット)
変動金利型は金利上昇局面に弱いです。
今は超低金利が続いていますが、今後景気が回復して国の低金利政策が終われば上昇する可能性が高いです。そうなると返済額に影響しますので、当初立てている返済計画が崩れてしまうかもしれません。
全期間固定金利型は、借入した時から返済が終わる時までずっと同じ金利で借りることができる金利形態です。
(メリット)
全期間固定金利型は景気に影響を受けないので、今後景気が良くなっても金利が上がりません。返済額に影響もないので、返済計画が立てやすいです。
(デメリット)
全期間固定金利型は変動型などと比べて、借入時の金利は確実に高いです。そのため、低金利が続くほど変動型に比べて返済額が高くなります。
万一、借入期間中全く金利が上がらなければ、総返済額は変動型よりもかなり高額です。
一定期間固定金利型は、借入時から一定期間は固定金利で、一定期間終了後は変動金利か固定金利を選択する形です。一定期間は金融機関によって異なりますが、概ね2年~15年の中に入ります。
一定期間終了時に何も意思表示をしなければ、自動的に金利が変わります。その後も固定金利型にしたい場合は、金融機関に申し出る必要があります。
(メリット)
全期間固定金利型に比べて、当初設定される金利は低くなっています。短期間になるほど低く、変動金利型に近い設定です。そのため、数年後に収入増が見込める場合や教育費などが必要な場合には、その期間金利が変動しませんので有効な借り方です。
(デメリット)
一定期間終了すると、金利が変わります。固定金利に変更しても、あくまでその時点での固定金利ですので、金利が上昇していれば影響を受けます。
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