マイホームを購入する場合、ほとんどの方は住宅ローンを借りると思います。
マイホームって、かなり高額な買い物ですからね。
稀にですが、せっかくマイホームを手に入れたのに、住宅ローンの返済が滞りマイホームが競売にかけられることになり、引っ越しを止む無くされた…
そんな話を耳にすることがあります。
理由はさまざまあると思います。勤務先の会社が倒産した、リストラにあった、給与が減給されて支払いが困難になった、病気で働けなくなった、などなど。
実は上記のような理由であれば、銀行に相談すると支払い猶予をしてくれたり、条件変更で返済額を下げてくれたり、などの対応をしてくれることがあります。
思いつめる前に相談してみてください。
ただ、単純に支払いが厳しい、状況は変わってないけど返済が厳しい、などはそもそもの理由が違いますよね。
住宅ローンは高額、長期返済のローンです。もしかすると住宅の営業マンから「お客様の年収だったらもっと借りられますよ!」など勧められるかもしれませんが、適正な借入額を理解してそれを守らないと、いつか大変なことになってしまうかもしれません。
今回は住宅ローンの返済額についてちょっと考えてみましょう。
銀行に住宅ローンを申し込みすると、借入可能額を算出しています。年間の返済額合計が、所得総額に対してどのくらいの比率になるかを見るのです。
それを返済比率というのですが、返済比率は25%~35%(銀行によって異なります)が目安になります。
※住宅ローンの他にローンがあれば、返済額として合算されます。
所得額が500万円、金利4%、35年返済とすると、借入可能額は3,500万円前後となります。
所得額が700万円であれば5,000万円前後。
結構借りることができますね。
もう少し詳しくご説明すると、年収700万円の方が4,600万円を35年で借りた場合は、毎月の返済額が約150,000万円(2%で算出)になります。返済比率にすると、約26%です。
ただし、この計算は所得額を元に出しています。実際の手取り金額はこれよりも下がります。
年収700万円で3人家族(妻と子供1人)だとすると、可処分所得は約540万円ですので、実質の返済比率は約33%に上がります。
また、毎月の給料から本当に返済が可能なのかを判断しなければいけません。
年収700万円あったとして、本当に毎月150,000円の返済が可能なのか。
私はかなり厳しい金額だと思います。
年収の中にはボーナスも入りますので、毎月の返済額を減らしてボーナス払いを増やすことも出来ますが、年間の返済額は同じです。
マイホームを買われる方は、若い方も多いです。
ライフプランを考えると、お子さんが生まれる、教育費用がかかる、ある程度時が経てば修繕費用も必要になる、旅行にも行きたい、どのタイミングでどのくらいのお金が必要か、しっかり考えないといけません。
無理のない住宅ローンの返済を続けていくのであれば、返済比率は20%程度に抑えておいた方がいいと、私は考えます。
とは言え、返済計画やライフプランニングは取っ付きにくいですし、難しそうですよね。
私たちのご相談いただければ、しっかりとプランニングさせていただきます。